2024年11月20日
11月20日(水)13:30~放課後等デイサービスの活動の一環として行われた企業見学(8)として加茂郡坂祝町にある柴田自動車株式会社に行ってきました。
柴田自動車さんは、1975年に坂祝町で創立された自動車修理工場を前身とし、今年で50周年を迎える歴史のある会社です。
2代目社長 柴田達寛さんの思い描く拡張路線により、現在は(1) スカイラインの販売・修理、(2) ラジコンマシンの制作、(3) レーシングチームの運営、(4) タイヤの製造・販売と幅広くしかもニッチな企業として、その名を全国に轟かせています。
今日は、柴田社長さんはじめ、それぞれの部門の代表の方に柴田自動車さんの魅力について案内していただきました。
はじめに、ラジコン部門の話として、ラジコン愛好者の裾野を広げるため、幼児やお年寄りにも扱い易い「世界一遅いラジコン」を開発した話を伺いました。「ラジコン=速い」という固定概念を打破し、逆転の発想でラジコンイベントの参加者が急増したということです。
今では、自動車屋さんで培ったノウハウを駆使した柴田自動車さんのラジドリ用ラジコンはシェアNo.1だそうです。
私たちも、世界一遅いラジコンの体験をさせていただきました。
次に、7年前に立ち上がったレーシングチームについての話をお聞きしました。
そのチームのドライバーの一人 蕎麦切広大さんは、昨年D1グランプリで念願の日本一になり、チーム柴田の実力を全国に見せつけました。
工場見学の時間には、レーシングカーのエンジンルームや運転席をまじかに見せていただくことも出来ました。
中には仕事そっちのけ、恐れ多くも蕎麦切ドライバーさんの案内で、運転席に座らせていただき、Vサインで一人悦に入る職員がいたとか、いなかったとか…。
タイヤ部門の話では、ブリヂストンとかヨコハマといった5大メーカーのレーシングタイヤが高価なため「自分たちでタイヤ作っちゃえ」とばかりに、多大な研究開発費を投じて開発したのが「シバタイヤ」。昨年のD1グランプリ制覇以降、「レースに勝つにはシバタイヤ」というレーサーたちからの厚い信頼を勝ち取り、今では全国各地から引き合いがきて、売り上げも倍々ゲームで伸びているそうです。
この日も、見学会の最中、柴田自動車の倉庫からは、シバタイヤが全国各地に運ばれていました。
ラジコンの話や、レースの話、タイヤの話をする時の柴田社長さんの笑顔はキラキラ輝き、まるで少年のようでした。夢を追い続ける人の顔は、いつまでも少年のように輝くのだということが見て取れます。
また逆に、柴田社長さんの中に、少年の心があったからこそ、日本の5大タイヤメーカーにけんかを売るような形でレーシングタイヤの研究開発に参入し、打ち負かしてしまうという偉業を成し得たと言えるかも知れません。
自分たちの身近のこんな田舎町に、日本を代表するニッチな会社があったことに驚きと誇りを感じた企業見学でした。
社長さんが、最後にみんなに語った言葉を記してこのブログを閉じます。
「自分の『好き』を仕事にできるほど幸せなことはありません。ですから、若いうちに様々なことを体験し、自分の『好き』を見つけてください。」
柴田社長さん、蕎麦切ドライバーさんはじめ柴田自動車の皆さん、本日はお忙しい中、大変楽しくためになるお話、ありがとうございました。