2024年09月05日
今日、9月5日(木)は、高卒求人に係る願書受付の解禁日です。すでに願書受付が始まっている大学や専門学校も含めて、半年後に旅立ちを控えた3年生にとっての本格的なチャレンジが、いよいよ今日始まりました。
今日の1、2時間目は、古田教務の発案で、解禁日に合わせて3年生「総合的な探究の時間」の枠組みで、NHKの番組「新プロジェクトX」を視聴しました。
この特別授業では、学習プリントへの記入がスマートフォンからでもできるよう、あらかじめトリコムの設定をしました。
…創建以来1300年もの風雪に耐え、今日も信仰の対象としてそびえ立つ国宝 薬師寺東塔。部材の傷みやシロアリの食害により、倒壊の危機にあったその東塔を、次の1000年に引き継ぐため、困難を極める全解体修理に挑む国宝建築の修復スペシャリスト松本全孝さんと、宮大工の石井浩司さんの鬼気迫る仕事ぶりを取り上げたドキュメンタリーが今日の学習で取り上げたテレビ番組です。
導入で今日の授業のキーワードとなる「挑戦」という言葉に対する一人一人の生徒の持つイメージを明らかにし、番組の視聴に入りました。
―「(不治の病と闘う)妻の人生が長引くなら、もしかしてよくなるのなら、それに変えられるのなら、僕は何でもやります、という祈るような思いで仕事をしていましたね。」と語る石井さんの言葉。直径90センチの心柱に入って作業するために夕食を抜いて前代未聞の工法に一心不乱に取り組む松本さんの姿。—
番組を通してそういった現代の名工の心に触れ、生徒たちは、働くことの意義や尊さを垣間見ることができたはずです。
番組視聴後、古田先生がこの授業のねらいを種明かしして授業を閉めました。
…今日の授業は、半年後に卒業を控えた3年生の皆さんに向けた私の挑戦です。進路選択の岐路に立つ3年生の皆さんが、困難に挑戦する勇気をもってほしいという思いからの挑戦です。
では、今日の授業を終え、これからどんなことに挑戦してみたいか、書いてください…
【生徒の感想】
1000年以上祈りの対象となっていた塔を解体し、修復することにどれくらいの覚悟がいるか、ということを想像するだけで、この大きな仕事を成し遂げた職人たちに感謝するほかないと思いました。自分のこれからの挑戦も「必ず成功する」という強い気持ちで向き合えば、成し遂げることができるんだと確信しました。
〔追記〕
放課後、いつもはこれっぽっちも掃除をしない3年生が、何を思ったか、誰が言い出したか、「1000年残る学院をつくるぞ」と言いながら、談話室を掃除&模様替えをしていました。
今日も今日とて、令和さくらの1日は平和なうちに幕を下ろしました。