2024年10月24日
不登校は、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状態であるといえます。学校に登校しない理由は一人一人が違い、不登校への考え方も千差万別にあるといえるでしょう。
今、可茂自悠学舎にも、何らかの理由で学校へ行けなくなってしまった子どもたちが通ってきてくれています。その子たちの様子を見ていると日に日に元気になり笑顔も増え、毎日休まず通室できる子も増えてきました。そんな変化が表れてきた子どもさんの共通点を探ってみますと、自分が好きなことや得意なことをうまく活かすことができていると感じます。
ある生徒さんは、編み物をすることがとても大好きで、自分が使う手提げバックを作っていました。その様子を見ていると編み込みのスピードも速く、編み目も均一でとても美しく仕上げていました。その生徒さんのお母さんから聞いてみますと、編み物を始めたのはまだ最近で、少しやり方のコツを覚えるとあっという間に覚えてしまったとのことでした。私は、実際に編み物が得意なのだけどむしろ何かを始めるときにやり方やコツを覚えるのが得意でそこにその子どもさんの強みがあるのではないかと見立てました。そして少し目線を移し、実際にその子どもさんに何がマッチするのかいろいろと試してみたのでした。
今、自悠学舎内では、卓球をすることがムーブになっています。そんなことから恐る恐るラケットを握り、卓球というよりピンポンを始めてみたのでした。始めてみるとすぐにコツをつかみ、自分でもどんどんうまくなっていくことが実感できます。興味をもつと家庭でも話題になり、休みの日に家族で卓球をしたことも楽しそうに話をしてくれました。“上手くなりたい”という気持ちが“もっとやってみたい”という新たな意欲を生み出します。
子どもさんに学校に行けなくなった理由を尋ねてみますと「学校でみんなと合わせるのがつらくなって」と話してくれました。不登校になってしまった多くの子どもさんはまるで空缶が潰れてしまったような状態になっています。まずは自らのエネルギーを回復していく過程が必要になります。可茂自悠学舎では、その子どもさんのにあった働きかけをしながら、その子どもさんの得意や強みをさらに伸ばしていきます。卓球の次はどんなことをやりたいと思うようになるのでしょうか?可能性の追求は限りなく続きます。
2024年10月08日
子どもさんが不登校になったとき、保護者の方、特にお母さまと教育相談を行います。私自身がこれまで数々の不登校の相談活動を行ってきた経験から感じていますことは、子どもさんの不登校改善にかなり効果があることを実感しています。教育相談と言っても何か子育てについて具体的なアドバイスをするわけではありません。じっくりとお話を聴かせてもらいながら、一つ一つ問題を整理していきます。そして、ある出来事が起きた時に、そのことに対してお母さん自身がどのように捉え、何を感じ、何を考え、どのような振る舞いをしたか? そういったことを一つ一つ振り返っていくことをとても大切にします。そうした振り返りによって、自分についての理解が深まり、困り事に対してどのように対応すれば良いかが分かるようになってきます。これまで自分が正しいと思って取り組んできたことも時として真逆の対応であったというような気づきがえられることもあります。そして、新たな得られた気づきをもとに今できることを実行していきます。そうすると少しずつですが自分や自分の周囲で変化がおきてきます。この変化を中心にモニタリングをしていきます。
職場内や家庭内、人との関わりの中で生じるストレスを感じ、悩みを抱えてしまう方が少なからずおられます。そうしたときに、一緒に考えていくことで、解決の糸口が見つかるかもしれません。可茂自悠学舎では経験豊富な心理士が相談対応します。また、相談場所は、可茂自悠学舎内のスヌーズレンルームの相談室で行います。とてもリラックスできる環境になっております。
教育相談も随時受け付けております。
2024年10月02日
10月になり可茂自悠学舎に新しい仲間が加わりました。パソコンを使っての学習もすっかり慣れてきてそれぞれが自分のペースで学習しています。学習室は、各々が集中して学習に取り組む姿がありとてもよい空気に包まれています。
学習が終わりフリータイムでは、それぞれが好きなことをして過ごします。みんなでボードゲームをしたり、仲間と卓球をしたりして過ごしています。
自悠学舎に通ってきている生徒の様子を見ていますと、日々変化していることに気づきます。仲間や指導員と過ごすことで少し強張っていた表情が次第に緩み、笑顔が増えてきます。毎日通室できることで運動を行ったり、遊んだり、そして正しく食事習慣が身についてくると次第に生活のリズムが整ってきます。ある生徒さんが毎日卓球に熱中していて、夜はよく眠れたのか聞いてみたところよく眠ることができたそうです。こうした小さな積み重ねがその子その子の変化を促していくことと思います。可茂自悠学舎に来てこの場所が子どもさんに合う所であれば、必ずよい変化が期待できると思います。現在、可茂自悠学舎では、お試し感覚で無料体験学習を実施しています。
随時受けつけています。このホームページ上からご連絡ください。
2024年09月11日
マイクラとは・・・・マインクラフトのことです。自悠学舎の部活動、マイクラ部ができました。
マインクラフトの特徴は、ブロックを自由に使って街造りや大冒険が楽しめることです。広い世界の中で道具を集め、ブロックを集め、ブロックを組み合わせて建物や村を作ったり、壮大なアドベンチャーを楽しんだりするゲームです。
今年度令和さくら高等学院を卒業し、現在サーバントの職員である青山さんの指導のもと今日から活動を始めました。
マイクラでは、自分で遊び方や目標を決め、考えながら実行していく楽しさを体験できます。
子どもたちがマイクラが大好きなのは、「こうしなければならない」というルールや制約がなく、子どもならではの自由で柔軟な発想を活かせるからだと言われています。
マインクラフトの教育効果として、遊んでいく中で自然と「プログラミングの考え方」や「主体性」「論理的思考性や創造性」が身についていくと言われています。
私は、今日の様子を見ていて、子ども同士のかかわり、コミュニケーションの力が育つと感じました。グループで行うことから、自然と会話が生まれてきます。分からないところは相手に聞くし、上手くできたことは相手に教えたくなります。そうした過程で主体的にしゃべることができるようになり、積極的に教え合いに発展するのではないかと思います。
今後の子どもたちの成長が楽しみです。
今日は、午後から見学者の方もいらっしゃいました。
随時、見学、相談、無料体験学習を実施しております。ぜひ可茂自悠学舎までご連絡ください。
2024年08月28日
小中学生の夏休み最終日、本日で可茂自悠学舎での学習支援事業が終わりました。
夏休み、子どもたちは近年の猛暑下や学校プールの開放や登校日もないことなどから家で過ごすことが多くなります。家で子どもだけで過ごすことが多くなれば生活リズムが乱れやすくなってしまうこともあるでしょう。お昼は学校がある日は給食を食べることができますが、お昼ご飯も食べることができず困っている子もいるかもしれません。一人では勉強が分からず宿題を行うにも困っている子どもたちもいることでしょう。
そんな地域の子どもたちのために安心・安全な居場所を提供し、地域に貢献したいという願いからこの学習支援事業が始まりました。
次第に口コミで広まり、利用する子どもたちが増えてきました。夏休み中25日間開催し、延べ人数76名の小中学生が利用しました。
子どもたちは、毎日とても喜んで参加してくれました。たくさんの子どもたちの素敵な笑顔に接しながら、学習室全体がとても優しい空気に包まれました。
最終日の今日、英語が専門の講師にも来ていただき、宿題で分からないところを教えてもらいました。勉強で分からないところが“分かる”と実感できるとさらにやる気スイッチが入ります。
そして、自由時間、みんなで卓球を楽しみました。年齢に関係なくみんなが優しく、とても仲良くなりました。どの子も笑顔です。
そしてお弁当の時間です。
今日のメニューは、子どもたちが大好きな焼きそばです。ほとんどの子が完食しました。
この夏、みんなで一緒に食べたお昼ご飯の時間もとてもよい思い出になりました。
保護者の方からは、「冬休みも来年の夏休もお願いします」との声をたくさんいただきました。
いよいよ2学期が始まります。可茂自悠学舎では、学校に行けない子どもたちのために様々なプログラムを用意し、一人一人に応じたオーダーメイドの支援をしていきます。
見学、相談は随時受け付けています。見学相談の受付は、可茂自悠学舎 TEL(0574)66-1831まで
©2024 KAMO JIYU GAKUSHA